猫のしつけ方

猫が家の中と外を自由に行き来できるように飼っている飼い主さんも多いと思いますが、このページでは室内で猫を飼う時の具体的な方法(しつけ)について紹介しようと思います。
管理人ゴロロ宅は完全家猫で、2匹を家の外には出していません。
(一度逃げられてしまったことはありますが。こちら→ 猫が脱走!)
飼い主さんの住んでいる環境によっては、「外も大丈夫」という場合もあるかと思います。
でも、これから猫を飼うことを検討している場合、交通事故にあったり、感染症の危険性もあるため、極力家の中での飼育をおススメします。
猫のしつけは犬とは違う
「当たり前じゃない!」と思いがちですが、意外に混同している人もいるかと思います。
むやみに吠えない、人を噛まない、上手にお散歩できたら褒めてあげる、犬ではそういったことを「しつけ」と呼んだりします。
犬は飼い主の命令に従うことを喜びとしています。
ところが、猫の場合ちょっと違います。
猫は自分の気持ちに素直に行動する気分屋です。
人がどうこうしようと思っても、言う通りには動きません。
だから、管理人が考える猫のしつけは「猫が問題行動をしないようにコントロールする」ことです。
ここを勘違いすると、猫の場合、逆に手に負えなくなることもありますので、肩の力を抜いて猫を見守ってあげる方がよいと思います。

トイレ
★ 環境に慣れない最初のうちは、猫の行動範囲の比較的近い場所にトイレを設置する。
★ 寝起きや食後に床を嗅ぎまわるような仕草を見せたらトイレに連れて行く。
★ 猫砂に猫の排泄物の臭いを少しだけ残しておく。
★ トイレは常に清潔にしておく。
★ うまく覚えない時は、トイレそのものや猫砂を替えてみることもあり。
★ 猫砂の銘柄を替える時は、一度に全部ではなく少しずつ新しいものに入れ替える。

トイレのしつけポイントはこのような感じです。
猫は砂地に排泄する習性があるので、さしてしつけが必要ない場合も多いです。
ただ、一方でトイレに関してのしつけは問題が起こりがちです。
その多くは、トイレではないところで排泄してしまうというものです。
その場合、猫がストレスを抱えていることが多いのですが、何をどうすればよいのか分からなくなり、迷ってしまうこともあります。
そんな時は、まず、排泄されてしまった場所を綺麗に掃除してから、猫とたくさん遊んであげてください。
また、トイレや猫砂を替えるなど、様々な方法を試してみてください。
トイレの選び方については、こちら(猫トイレの選び方)を参考にしていただけたら幸いです!
爪とぎ
爪とぎは悩ましい問題です。
ゴロロは全くと言っていいくらい気にしない性格なので、爪とぎについてはかなり寛容ですが、これから猫を飼い始める人にとっては避けて通れないお話です。
でも、割とポイントは限られています。
★ 爪とぎは必ず複数個、色々な種類のものを設置する。(安くても問題ないです)
★ 猫のお気に入りの爪とぎが分かったら、追加で設置。
★ 柱やドアで爪をとぐ場合は、柱そのものやドアにラグなどを貼り付ける。ソファであれば、ソファカバーをかける。
★ 布が好きな猫の場合、人の衣類やカバンなどで爪をとぐ場合があるので、出しっぱなしにしない。

噛む、引っかく
猫は遊んでいると甘噛みしてきますし、容赦なく引っかいてきます。
こちらが思っているより歯が小さく鋭いので、ちょっと噛まれただけで結構な痛さです。
★ 噛まれたり引っかかれたりしたら一瞬「コラ」「痛い」など大きな声を出す。
★ そもそも噛まれたり引っかかれたりしないように、しつこく手を出し続けない。
例えば猫じゃらしなど、直接手を触れなくても遊んであげることはできます。
おもちゃを上手に使って自分の手を引っかかれたりしないようにすることも必要です。
気を付けるべきポイント
猫のしつけに重要なことは、決して怒らない、叩かないということです。
名前を呼んで怒れば「名前を呼ばれる時は嫌な気持ちになる」ことが習慣づけられてしまい、懐いてくれなくなったりしますし、叩いたりすれば人に対して攻撃的な猫になってしまうかもしれません。
攻撃的な猫になると、例えば病院に治療に行った時、獣医さんにも手を触れさせないような猫になり、その結果治療もできない、ということになりかねません。
猫をしつけるということは、猫を尊重し可愛がってあげることだと思うのです。
猫に適した環境かどうか
猫はどこでも登る
冷蔵庫やカーテンレール、書棚や食器棚。猫は登れる場所にはどこでも登ります。
こちらが思っている以上に身体能力は高いですし、猫にとって運動は大切です。(猫の身体能力)
例え冷蔵庫の上を掃除していなくても、高価なカーテンでも、猫にとっては関係ありません。
それを踏まえて部屋の中をチェックしてみてください。
猫は高いところが大好きなので、もし登られたくない場合はキャットタワーなどを最初から用意しておくと良いと思います。

猫は誤飲が多い
猫は小さなものが大好きで、特に転がるものには目がないです。
遊んでいるうちはまだ良いですが、飲み込んでしまうと大変なことになりかねません。
特に糸や紐類には、細心の注意が必要です。
飲み込んですぐであれば、内視鏡で取り除くこともできますが、胃から腸に達してしまうと開腹手術になってしまいます。
植物も同様で、人が見て綺麗なものでも猫にとっては中毒を引き起こす場合があります。
鉢植えは倒れると危険なので、猫の行動範囲には置かない方が無難です。
また、レントゲンにうつりにくいビニール類にも注意が必要です。くれぐれも不用意に物が散らかった状態にならないよう気を付けてください。
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大切なことは
猫は飼い主に常に忠実な犬と異なり、自分のテリトリーやペースを大事にする生き物です。
でも、こちらの気持ちはすぐに察知します。
飼い主が楽しそうな時は楽しそうにしますし、飼い主が体調が悪かったり落ち込んだりしていると一緒にそのように振る舞います。
また、猫は過度にストレスがかかってしまうと、飼い主が困る問題行動を起こしがち。
いかに猫にストレスを感じさせず楽しく生活するかは、飼い主の気持ちの持ちようにかかっていると言ってもよいと思います。
飼い主が猫を可愛がり楽しく暮らすことが、猫も幸せになる秘訣だと考えています。

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