猫と風邪(病気)

最初、ラフマが家にやって来た時、ひどい鼻水で呼吸はゼイゼイしており、とっても苦しそうでした。
獣医さんに連れて行くと「猫風邪ですね」と言われてしまいました。
その時さらに「症状は良くなると思うけれど、人と違って『治る』ことはないんです」ということも。
結局、ラフマはその後3回程度病院に通い、注射と投薬で症状はほとんどなくなりました。
今ではすっかり小さな子猫時代の見る影もないくらいポチャポチャです。
風邪の名残か「ニャ~」という鳴き声が鼻声っぽく聞こえるのもキュートです。
猫の病気はさまざま
腎臓の病気は見過ごせない
猫の健康の話をする時、避けて通れない疾患です。
理由は諸説ありますが、猫は腎臓疾患が多い動物です。
完治はできなくても、病気の進行は遅らせることもできますので、体調変化を見逃さないようにしたいものです。
尿路結石も、猫に多い疾患の一つです。
急に水を飲みだす
おしっこの量が増える
おしっこする時に苦しそう(結石)
こんなことが主な症状に挙げられます。
また、食べているのにやせてきたというのも注意です。
高齢の猫ほど発症のリスクは高まりますので、いつも汲んでいる量の水をすぐ飲んでしまったりするような場合も要注意。
また、子猫でこれからペット保険に入るという場合、保険会社によっては腎疾患は対象外という場合もありますのでよく調べてみてくださいね。

吐くのはいいけれど
とにかく猫はよく吐きます。
毛玉を吐く、食べたばかりの餌を吐く、水をガブガブ飲んで吐く、なんてことは日常茶飯事。
でも、吐いた後はケロッとしています。そうでない場合は注意が必要です。
吐く回数が異常に多い
吐いたものに血が混じる
猫が吐くと、最初飼い主はかなりびっくりします。その後の様子をよく見ることで落ち着いて行動できると良いですよね。
猫が吐くことへの対処法
★ 毛玉を吐き戻す場合は、こまめにブラッシングしてあげることで吐く回数を減らせる。
★ 餌を食べてすぐ吐く場合は、餌が合っていないかも。
★ ガツガツ食べると吐くことが多い。これを防ぐには、餌を1日2~3回くらいに分けると効果的。
皮膚に吹き出物
クーがまだ1歳頃、皮膚にポチっとした小さな吹き出物ができたことがありました。
病院に行ってその吹き出物を採取し調べてもらった結果は、特に問題がない腫瘤という診断でした。
でも、診断まで数時間要したため、その時間とても心配したことを覚えています。
吹き出物や小さな傷が大きくなっている
こんな時は迷わず病院に連れて行ってあげてくださいね。
くしゃみ・鼻水
猫の風邪はウィルス性の感染症の総称です。
ラフマがそうだったように、完治はしませんが、きちんと治療すれば症状は良くなり普通に日常生活が送れるようになります。
でも、人の風邪と同じように放置したり、子猫や高齢の猫のように体力がない場合はひどくなり命にかかわる場合もあるので、病院には連れて行ってあげてくださいね。
予防接種が効果的
「家の中で飼っているから大丈夫と、予防接種に連れてきてくれない飼い主さんが結構多いんです」というのは、我が家の掛かりつけの獣医さんのコメントです。
家の中だと、確かに外から持ち込まれるウィルスは入ってこなそうですよね。でも、人のウィルスと同じで、100%安全かと言えばそうではありません。
例えば、動物好きな飼い主が外で犬や猫を撫でたり、自宅の玄関で脱いだ靴のそばに猫が来たりすることに、リスクがないとは言えません。
忙しくてもし接種時期がずれても、予防接種は欠かさないでくださいね。

目やにがついてることも
朝起きると、2匹の目元に目やにがついていることがたまにあります。
柔らかい布やティッシュでそっと拭ってあげるとすぐに取れますが、茶色の目やにであれば問題ないです。
猫の種類によっては、涙が出やすい個体もいます。
目やにの色や涙の量に注意してあげるとよいと思います。
毛並みのツヤ
元気な猫の毛並みはツヤがあってきれいです。
いつも撫でてあげたり、抱っこしていることで、少しでも異常があれば気付くことができると思います。
食欲がない
これ、見極めが難しいこともあります。
なぜなら、猫は気分で食べたり食べなかったりすることもあるからです。
我が家の2匹もムラがあります。
でも、いつも喜んで食べているおやつでも見向きもしない、もしくは食べても吐いてしまうということがあれば、病院に連れて行ってあげてください。
元気がない、高いところに登らない
いつもひっくり返って気持ち良さそうに寝ている猫がずっとうずくまっていたり(眠らない)、高い場所にジャンプしなかったりするときは、体調が悪い可能性があります。クーが糸を誤飲してしまった時は、丸2日くらいこの様子が続きました。
猫の特性に注意
こうして色々書いてみると、猫を飼うことが怖くなってしまう方もいるかもしれません。
でも、すべてに共通して言えることは、「いつもと違う様子に注意」ということに尽きます。
猫は犬と違って感情をあまり表に出さず、しかも痛い時は我慢する動物です。
気付いた時には命にかかわるということも普通に起こります。
そんな時、少しでも「いつもと違う」と感じたら、その時に獣医さんに連れて行くことが大切だと管理人は思います。
もし何ともなかったとしても、獣医さんの口から「大丈夫」と聞けば飼い主が安心します。
猫にとって、飼い主の気持ちが安定していることはとても大切なのです。