我が家には2匹の猫がいます。
5歳になる白サバのクー(♀)とはちわれのラフマ(♂)。
どうぶつ病院の先生から、おそらく兄弟と言われましたが性格は全く違います。
ラフマは陽気なお兄さん(おじさん?)で、仕事から帰宅するといつも足元をクルクルと回り
ゴロンとしてはお腹なでなでアピール。
ところが、クーは正反対。
「なでなでして~」と寄ってくることは稀で、いつもおすまし。
たまに「ニャ~」と来るのでなでてあげようと手を出すと
クルっと踵を返して逃げてしまいます。
ただ、人のそばにいるのは好きで、同じ部屋、同じ空間を好みます。
この距離感。
これが難しい!
でも、よく考えてみると、人もそんな一面があるのかなと思う時があります。
今は「ソーシャルディスタンス」という言葉をよく聞きますが
それとは別に、以前から「パーソナルスペース」という言葉(考え方)がありました。
要は、他の人が自分に近づくことを我慢できる限界値みたいなものです。
交差点などで信号が変わるのを待っている時、隣の人とどのくらい距離があれば安心するか
そんなことを想像してもらうと分かりやすいです。
全然混んでもいない道端で、知らない人が自分の30㎝横に立っていると、ちょっと不快ですもんね。
クーの場合、このパーソナルスペースが結構シビアなのだと思います。

でも、実はゴロロも比較的パーソナルスペースが狭め。
元々一人っ子だったこともあり、職場でもあまりに距離を縮めようとする人がいると
本能的に避けます。
ところがその「距離を縮めようとする人」のパーソナルスペースは、ゴロロより広いというワケ。
たぶん、ゴロロがこういう性格なので、猫と相性が良いのかな?
猫の距離の取り方というのは、なんとなく人間関係と一緒
そんなことを思います。
だから、猫がなつかない場合、人と一緒で無理に抱っこすれば引っ掻かれるし
相手が「心地よい」と思う距離を保てば、逆になついてくれると思います。
猫はまだ野生が体の中や本能に残っていて、何かあったら逃げられる距離
それが1~2m程度と言われています。
でも、猫は基本気分屋なので、クーも「構ってほしい」時はめちゃくちゃアピールしてきます。
そういう時は一生懸命クーが好きな「頭なでなで」をします。
しかし、こんなところにも、猫の不思議があるんですね~。
あ、でも、おやつをあげると意外にすぐなついてくれるかも。
そのあたりは人とは違う?!
いずれにしても猫も人も、信頼関係を築くのはなかなか手強い。
そこが面白いところでもありますよね~。
では、またニャン。